かたりもの 八太夫会                         


   web  千年文庫

説経正本の部屋にようこそ!


ご挨拶申し上げます

                      渡部八太夫

 

 愛読書はなんですか?と聞かれたら、おそらく「説経正本集」(横山重編 角川書店)と答えるでしょう。

 

 それは、一字一句を諦めずに読み、長い時間を共に過ごした書物という意味でです。しかし、そんなことは研究者でもすることです。

 

 私の使命は、この400年前の文字達に息を吹き込んで、蘇らせることだと、天の声がささやきます。もし、そんな大それた望みをお持ちの方が外にもいらっしゃったら、是非、八太夫会にお出で下さい。

 

 八太夫ブログで紹介した「忘れ去られた物語」シリーズは、説経を物語風に翻訳し、ストーリーを紹介するものでしたが、ここでは、翻刻を通読できるように読み下したものをそのまま掲載します。語りの為の実践的なテキストを提供する為です。しかし、既に多くの解説書がでて、テキストが提供されている高名な5説経は除きます。

 

 とは、言うものの、このような作業は、とても一人ではやりきれるものではありません。まだ沢山の間違いや勘違いがあるであろうことや、それ以上に解明できていない章句が沢山あることを、あらかじめお断りしておきます。

 

 願わくば、お気づきの点をご指摘いただければ、望外の幸せです。